鳴門教育大学附属小学校を検討するとき、「受験倍率は何倍なのか」「実際には何人くらいが外部から入れるのか」が気になる家庭は多いでしょう。
2026年8月11日時点で学校公式サイトに掲載されている最新の令和8年度児童募集要項では、第1学年の募集人員は男子51人、女子51人の計102人ですが、この人数には鳴門教育大学附属幼稚園から入学する児童も含まれています。
一方、公式の募集要項では志願者数や受検者数、内部進学者数が示されていないため、一般受験者について正確な倍率を計算することはできません。
そのため、「募集人員102人だから外部から102人入れる」と考えたり、根拠の確認できない倍率だけを見て難易度を判断したりしないことが大切です。
ここでは最新の公式募集要項を中心に、倍率について現在確認できる情報、実質的な募集枠の考え方、抽選と試問を併用する選考方法、出願条件や受験準備まで詳しく整理します。
鳴門教育大学附属小学校受験の倍率は公表されている?
鳴門教育大学附属小学校の受験倍率について最初に押さえておきたいのは、募集定員と外部受験生の合格枠が同じではないという点です。
令和8年度募集要項には募集人員が明記されていますが、志願者数や外部受験者だけを対象とした募集人数までは示されていません。
検索すると具体的な人数や倍率を推測した情報も見つかりますが、公式に確認できる数字と推測された数字を分けて考える必要があります。
まずは現在確認できる事実から、倍率をどこまで判断できるのかを見ていきましょう。
公式倍率
2026年8月11日時点で鳴門教育大学附属小学校の公式サイトを確認すると、児童募集ページでは令和8年度児童募集要項が最新の募集情報として公開されています。
この募集要項には募集人員、応募資格、願書交付期間、出願期間、検定料、選考方法、選考日時などは掲載されていますが、志願者総数や受検者総数、合格者に対する志願者数から算出した倍率は掲載されていません。
したがって、少なくとも公開されている公式募集情報だけから「令和8年度は1.5倍だった」「2倍を超えていた」といった具体的な倍率を確定させることはできません。
受験情報サイトの中にも鳴門教育大学附属小学校の倍率を非公開としているものがあり、公式資料に存在しない倍率を正確な入試データとして扱うのは避けたほうがよいでしょう。
最新年度について知りたい場合も、まず学校公式の児童募集ページを基準にし、志願状況そのものが公表されていない場合には倍率を無理に数字へ置き換えない姿勢が重要です。
令和8年度募集人員
令和8年度児童募集要項では、第1学年の募集人員が男子51人、女子51人、合計102人と明記されています。
ただし、この102人には鳴門教育大学附属幼稚園から入学する児童が含まれるため、一般の幼稚園や保育園などから受験する子どもの募集枠が102人あるという意味ではありません。
募集人員だけを見て倍率を計算すると実態から離れる可能性があるため、「総定員」と「外部受験生が入れる枠」を区別する必要があります。
| 項目 | 令和8年度 |
|---|---|
| 男子 | 51人 |
| 女子 | 51人 |
| 合計 | 102人 |
| 内部進学 | 102人に含む |
| 外部募集人数 | 公式記載なし |
| 公式倍率 | 確認できず |
なお、鳴門教育大学が公表している令和8年5月1日時点の児童数でも1年生は102人となっており、学校全体の入学定員も1学年102人とされています。
この数字から1学年の規模は確認できますが、何人が附属幼稚園から進学し、何人が外部受験で入学したのかまでは判断できません。
実質募集枠
倍率を考えるうえで特に重要なのが、102人のうち何人が外部受験生の枠になるのかという点です。
公式募集要項には「鳴門教育大学附属幼稚園から入学する者を含みます」と書かれているものの、その内部進学者が何人なのかは示されていません。
一部の受験情報サイトには内部進学者が募集人員の半数程度という趣旨の記載がありますが、学校が令和8年度の内部進学人数として公式発表した数字ではないため、そのまま最新年度の確定値として使用することはできません。
仮に内部進学者が多い年であれば外部枠は小さくなり、反対に内部進学者が少ない年であれば外部枠は大きくなるため、総定員が同じ102人でも外部受験の実質的な競争環境は変わります。
つまり鳴門教育大学附属小学校受験では、単純な総定員よりも「内部進学後に外部へ何席残るのか」が実質倍率を考える際の重要な数字になりますが、その数字は公開情報だけでは確定できません。
男女別定員
令和8年度の募集人員は男女合計102人というだけでなく、男子51人、女子51人と男女別に人数が設定されています。
このため、仮に志願者総数だけが分かったとしても、男子と女子の志願状況や附属幼稚園からの進学状況が分からなければ、男女それぞれの競争率を正確に求めることはできません。
例えば男女合計の志願者が同じ年度でも、一方の性別に志願者が多く集まれば、それぞれの受験環境は異なる可能性があります。
さらに51人という定員には内部から入学する児童も含まれているため、外部から入れる人数についても男女それぞれ51人より少なくなると考える必要があります。
受験倍率を見る場合には、全体で何倍だったかという数字だけではなく、男女別定員が設定されている学校である点も踏まえて情報を見ると実態を誤解しにくくなります。
過去の定員
募集人数に大きな変更があったかを確認するため過去の公式資料を見ると、令和2年度児童募集要項でも第1学年は男子51人、女子51人、計102人とされていました。
令和6年度児童募集要項でも同じく男子51人、女子51人、計102人であり、令和8年度も102人となっているため、少なくとも確認できるこれらの年度では1学年の募集規模は共通しています。
過去と比べて定員が突然大幅に縮小したことで倍率が上がっているという状況は、これらの公式募集人員からは確認できません。
ただし定員が同じでも志願者数が増減すれば倍率は変化しますし、内部進学する人数が年度ごとに異なれば外部受験者の実質的な枠も変わります。
したがって、過去の募集人員が一定であることは参考材料になりますが、それだけを理由に毎年同程度の難易度だと判断するのは適切ではありません。
倍率の計算方法
一般的な受験倍率は志願者数や受験者数を合格者数で割って求めますが、鳴門教育大学附属小学校では公開されている数字だけではその計算に必要な情報が不足しています。
特に一般受験生にとって知りたいのは外部受験者数を外部からの合格枠で割った実質的な倍率ですが、そのためには内部進学者数と外部受験者数の両方が必要です。
例えば外部枠が50人で外部受験者が100人なら計算上は2倍になりますが、これは計算方法を示すための仮定であり、鳴門教育大学附属小学校の実際の人数を表したものではありません。
同じように「募集人員102人だから志願者が150人なら約1.47倍」と計算しても、その102人に内部進学者が含まれる以上、外部受験生から見た倍率とは一致しません。
倍率を検索するときは、分母に総定員を使っているのか外部募集枠を使っているのか、分子が志願者なのか実際の受検者なのかまで確認すると数字に惑わされにくくなります。
数字を見る注意点
鳴門教育大学附属小学校の難易度を知りたい場合、検索で見つかった倍率を単独で判断材料にするのではなく、その数字がどの資料を根拠にしているのかを見ることが重要です。
特に古い年度の記事では募集日程や試験情報も現在と異なる可能性があり、内部進学人数について根拠が明記されていない場合もあります。
受験を検討するときは次のように情報を分けて整理すると、現在分かっていることと分からないことが明確になります。
- 募集人員は102人
- 男子51人・女子51人
- 内部進学者を含む
- 外部募集枠は未公表
- 志願者数は確認できない
- 正確な倍率は算出できない
- 選考は抽選と試問を併用
「倍率が非公開だから簡単」とも「外部枠が少なそうだから非常に難しい」とも一概には言えず、公開情報から判断できる範囲を守って受験準備を進めることが大切です。
倍率が分からない学校ほど、数字を推測することに時間を使うより、応募資格を満たしたうえで試問や当日の行動に対応できる状態をつくるほうが受験対策として実用的です。
倍率が分からなくても難易度はどう考える?
正確な倍率が公表されていなくても、募集要項に記載された選考方法から受験の特徴を読み取ることはできます。
鳴門教育大学附属小学校では、令和8年度も抽選だけ、あるいは試問だけで決める方式ではありません。
公式募集要項には「抽選によって決定します。ただし、試問による選考を併用します」と明記されているため、一般的な筆記試験の得点順だけで合否が決まる入試とは性格が異なります。
倍率より先に、この選考方式を理解しておくことが重要です。
抽選の存在
令和8年度募集要項で特に目を引くのが、合格者の選考に抽選が組み込まれていることです。
さらに入学志願者向けの案内には、受検番号も受付時に抽選によって決定すると記載されているため、「受検番号を決める抽選」と「合格者を選考するための抽選」は区別して読む必要があります。
合格者選考の具体的な抽選方法については選考日当日に説明するとされており、募集要項から抽選の細かな手順や比重まで判断することはできません。
少なくとも、試問で高得点を取れば必ず合格できるという単純な仕組みだと決めつけないことが重要です。
公式資料から確認できる抽選関連のポイントを整理すると次のとおりです。
- 抽選を選考に使用
- 試問も併用
- 受検番号も受付時に抽選
- 抽選方法は当日説明
- 合否は後日郵送
倍率が低ければ安心、高ければ絶望的という見方よりも、抽選を含む国立附属小学校特有の選考方式があることを理解して準備するほうが現実的でしょう。
試問の位置づけ
令和8年度の公式募集要項では「試問による選考を併用」とされていますが、募集要項には出題科目や配点、合格最低点といった詳細までは掲載されていません。
市販の過去問題集などでは過去の出題傾向として言語、数量、図形、常識、記憶、行動観察、口頭での受け答えなど幅広い領域が扱われていますが、将来の選考内容が過去と完全に同じになる保証はありません。
したがって、特定分野の問題だけを暗記するのではなく、話を聞く、指示を理解する、自分で考える、集団の中で行動するといった就学前の基礎的な力を総合的に育てることが大切です。
| 確認項目 | 公式情報 |
|---|---|
| 選考 | 抽選を実施 |
| 試問 | 選考に併用 |
| 出題科目 | 募集要項に記載なし |
| 配点 | 募集要項に記載なし |
| 最低点 | 募集要項に記載なし |
| 抽選方法 | 選考日に説明 |
受験教材に掲載された過去傾向は準備の参考になりますが、公式募集要項で公表されている内容と民間教材から分かる過去傾向を混同しないようにしましょう。
学校側が選考内容を変更する可能性もあるため、受験年度の募集要項が発表された段階でもう一度確認する必要があります。
合格可能性
一般的な入試では倍率が2倍なら単純計算で2人に1人程度というイメージを持ちやすいものの、鳴門教育大学附属小学校では同じ発想だけで合格可能性を考えることはできません。
外部受験者数と外部募集枠が公開されていないことに加え、試問による選考と抽選が併用されるためです。
仮に志願者数が判明しても、試問によってどのように対象者が絞られるのか、抽選がどの段階でどのように作用するのかまで分からなければ、個々の受験者について単純な確率を出すことはできません。
反対に考えれば、公開されていない倍率を必要以上に気にしても、家庭でできる対策が大きく変わるわけではありません。
応募資格を確実に満たし、試問に向けた基礎力を育て、当日に子どもが一人で指示を聞いて行動できるよう準備することが、倍率を予想すること以上に重要な対策になります。
令和8年度の受験スケジュールを押さえる
倍率と同じくらい重要なのが、願書交付から選考までのスケジュールです。
鳴門教育大学附属小学校では願書を郵送で提出する方式ではなく、令和8年度は学校事務室へ直接提出する必要がありました。
出願できる期間も短いため、募集要項が発表されてから準備を始めるのではなく、前年秋ごろから学校公式情報を確認しておくと安心です。
ここでは令和8年度に実施された日程を基準に流れを整理します。
出願まで
令和8年度入学者向けの願書等交付期間は令和7年11月10日から12月4日までで、土曜日、日曜日、祝日は原則として除かれていました。
ただし11月9日に実施されたオープンスクールの開催時間中にも願書が交付される案内となっていました。
出願期間は令和7年12月4日と12月5日の2日間で、受付時間は午前9時から12時、午後1時から4時までとされていたため、出願可能な時間はかなり限られています。
| 項目 | 令和8年度入学 |
|---|---|
| 願書交付開始 | 2025年11月10日 |
| 願書交付終了 | 2025年12月4日 |
| 出願初日 | 2025年12月4日 |
| 出願最終日 | 2025年12月5日 |
| 提出方法 | 学校へ直接提出 |
| 郵送受付 | なし |
| 検定料 | 3,300円 |
提出書類として入学願書、条件を満たす住民票、返信用封筒、検定料領収書が指定され、健康診断書については提出不要とされていました。
次年度以降も同じ日程や提出物になるとは限らないため、受験する年度の募集要項が公開されたら必ず差し替えて確認しましょう。
選考当日
令和8年度の選考日は2026年1月17日で、選考は午前7時50分から開始する日程でした。
志願者向け案内では受付時間が午前7時50分から午前8時45分までとされ、受付時刻に遅れた場合は受付場所への入室も断ると明記されているため、時間管理は非常に重要です。
また志願者1人につき保護者1人のみが付き添うこととされ、選考は午前中に終了予定と案内されていました。
当日の注意事項には服装や上履きなどについても具体的な指定があります。
- 願書受付票を持参
- 保護者は1人のみ同行
- 上履き用運動靴を持参
- 外から見える氏名表示は禁止
- 一人で使いやすい服装
- 校内への自動車乗り入れ禁止
- 遅刻時は受付不可
試問では保護者が子どもに付き添うことはできないため、普段から保護者と離れても落ち着いて先生の話を聞き、自分で行動できる経験を積ませておくことが役立ちます。
受験勉強だけでなく、靴の脱ぎ履き、トイレ、荷物の扱いなど日常生活上の自立も早めに練習しておくと当日の負担を減らせます。
結果通知
令和8年度入学選考の合否通知は2026年1月19日付で志願者本人宛てに郵送する方式となっており、学校での掲示による合格発表は行われませんでした。
電話などによる合否の問い合わせにも応じないと募集要項に明記されているため、結果は郵送された通知によって確認することになります。
合格した場合は2026年1月20日から1月23日までに学校事務室で入学承認書の交付を受ける必要があり、この手続きをしなければ入学の意思がないものとして扱われます。
そのため、受験日だけでなく合格後の手続期間についても保護者の予定を空けられるよう事前に確認しておくことが必要です。
入学承認書を受け取った後にやむを得ず辞退する場合についても、入学承認書を返却し、速やかに入学辞退届を提出するよう案内されています。
出願資格では通学条件にも注意する
鳴門教育大学附属小学校を受験するには、試問対策以前に募集要項に定められた応募資格を満たしている必要があります。
特に間違えやすいのが学校の所在地と通学条件で、大学名に「鳴門」と入っていますが、附属小学校があるのは鳴門市ではなく徳島市です。
また特定の市町村だけを対象とする学区は定められていないものの、通学時間について一定の目安があります。
転居を伴う受験を考えている家庭は早い段階で確認しておきましょう。
就学年齢
令和8年度募集要項では、令和8年度に小学校第1学年の就学年齢に達する子どもであることが応募資格の一つとされています。
そのうえで、自宅から徒歩または公共交通機関を利用して通学できることも条件となっています。
単に徳島県内に住んでいれば誰でも応募できるという説明ではなく、実際に毎日の通学が可能な範囲に居住していることが前提です。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 学年 | 新小学1年生 |
| 通学方法 | 徒歩・公共交通 |
| 通学時間 | 1時間程度まで |
| 学区 | 指定なし |
| 学校所在地 | 徳島市 |
募集要項の条件を満たすか微妙な場合には自己判断だけで願書準備を進めず、出願前に学校へ確認しておくほうが確実です。
特に引っ越しを予定している家庭では、出願時点の住所や入学時点の通学状況について個別の事情が生じる可能性があります。
通学時間
学校は学区を定めていませんが、入学志願者向けの説明では遠距離通学にさまざまな問題があることを踏まえ、自宅から徒歩または公共交通機関を利用して1時間程度までで通学できる範囲としています。
ここで重要なのは、自家用車で保護者が毎日送迎すれば遠方からでもよいという条件ではないことです。
実際の通学を想定すると、乗り換えや徒歩区間、朝の混雑なども含めて子どもが継続的に通えるかを確認しておく必要があります。
受験前には次のようなポイントを実際の時間帯で試してみると判断しやすくなります。
- 自宅から駅までの時間
- 電車やバスの乗車時間
- 乗り換えの難しさ
- 学校までの徒歩時間
- 朝の交通状況
- 子どもの体力的負担
- 帰宅時の交通手段
大人が経路検索で確認した所要時間と、低学年の子どもが実際に通学するときの負担は必ずしも同じではありません。
合格後6年間通う可能性を考え、倍率や学校の評判だけでなく日常的な通学の現実性まで含めて志望校を判断することが大切です。
学校所在地
鳴門教育大学附属小学校の所在地は徳島県徳島市南前川町1丁目1番地で、学校名から想像しやすい鳴門市内ではありません。
「鳴門教育大学」という名称は大学との附属関係を示すもので、附属小学校、附属幼稚園、附属中学校などは徳島市内にあります。
徳島市周辺から受験を考えている家庭であれば、まず自宅から公共交通機関を使った通学時間を調べ、応募資格となる1時間程度の範囲に収まるか確認するとよいでしょう。
また令和8年度の募集要項では出願時と選考日当日に自動車で校内へ乗り入れることが禁止され、学校周辺道路での乗降や周辺店舗などへの駐車も慎むよう案内されています。
願書提出や受験当日の交通手段についても、普段の通学経路とは別に事前の計画を立てておく必要があります。
合格に向けて準備したいこと
倍率が公表されていない以上、「何倍なら何時間勉強すればよい」といった単純な受験対策はできません。
一方、公式情報からは試問が実施されることや、保護者から離れて受検すること、学校がどのような子ども像を掲げているかを確認できます。
鳴門教育大学附属小学校は学校教育目標として自主性、社会性、創造性などを掲げ、めざす子ども像として「思いやりのある子ども」「たくましく生きる子ども」「よく考える子ども」を示しています。
受験準備では問題演習だけに偏らず、日常生活を通じた成長も意識するとよいでしょう。
試問対策
公式募集要項には試問の詳しい問題構成が掲載されていないため、過去問題集や模擬試験を利用するときも「過去に出たものを覚えれば合格できる」と考えないことが大切です。
市販されている鳴門教育大学附属小学校向けの過去問題集では、過去の傾向としてお話の記憶、数量、言語、図形、常識、絵画、行動観察、口頭試問など幅広い領域が扱われています。
年長児の場合は長時間の詰め込み学習より、短時間でも継続して考える習慣をつくり、問題文や先生の指示を最後まで聞く練習を重ねるほうが実践しやすいでしょう。
| 準備領域 | 家庭での例 |
|---|---|
| 言語 | 読み聞かせ |
| 記憶 | 話を聞いて答える |
| 数量 | 生活の中で数える |
| 図形 | パズル・積み木 |
| 常識 | 季節・生活習慣 |
| 口頭 | 質問へ自分で答える |
| 集団 | 指示を聞いて行動 |
特に初めて見る課題に対して考えようとする姿勢や、分からないときにも慌てず話を聞く習慣は、特定の問題を暗記するだけでは身につきにくい部分です。
教材を使う場合も正解数だけに注目せず、どうしてそう考えたのかを子ども自身の言葉で説明してもらう学習を取り入れると応用しやすくなります。
行動面
小学校受験では机に向かう問題だけでなく、先生の話を聞く姿勢や集団の中での行動が求められる場合があるため、生活面の準備も重要です。
鳴門教育大学附属小学校の令和8年度案内でも、選考中に保護者が付き添うことはできず、自分だけでトイレを使用できるよう服装に配慮することなどが具体的に示されています。
入試の日だけ急に自立した行動を求めるより、普段から自分の身の回りのことを少しずつ任せていくほうが子どもにとって自然です。
家庭では次のような行動を日常生活の中で身につけておくとよいでしょう。
- あいさつをする
- 最後まで話を聞く
- 順番を待つ
- 自分で着替える
- 靴をそろえる
- 一人でトイレを使う
- 使った物を片付ける
- 質問に自分で答える
これらは受験のためだけの特別な技術ではなく、小学校入学後の集団生活でも必要になる基本的な力です。
試問の形式が変更されたとしても役立つ力なので、倍率に関係なく早めに取り組みやすい受験準備といえます。
保護者の準備
子どもの試問対策に目が向きやすい一方、鳴門教育大学附属小学校では保護者が学校の性格を理解したうえで志願することも重要です。
同校は通常の義務教育を行うだけでなく、鳴門教育大学の附属学校として教育に関する研究、学部生や大学院生の教育実習、教育実践研究などを担う研究学校・実習学校としての役割を持っています。
令和8年度の志願者向け資料でも、公立学校と比べて日々の教育活動に異なる面があり、保護者の理解と支援が必要であることを承知したうえで志願するよう説明されています。
そのため「国立だから学費面で魅力がある」「附属中学校へ進みやすそう」という理由だけではなく、学校の教育方針や附属学校としての役割に家庭が共感できるかを考えておくことが大切です。
なお、公式資料では鳴門教育大学附属小学校へ入学すれば附属中学校へ無条件で進学できるという制度はないことも明記されているため、その点も志望校選びの前提として理解しておきましょう。
倍率以外に学校選びで確認したいポイント
鳴門教育大学附属小学校を志望するかどうかは、受験倍率だけで決めるものではありません。
国立大学附属小学校には研究学校や教育実習学校としての役割があり、一般的な公立小学校とは異なる特徴があります。
学校が目指す教育と家庭の考え方が合うか、6年間無理なく通学できるか、附属中学校への進学制度をどう考えるかなども確認しておきたいところです。
受験前に学校生活まで具体的に想像することで、合格すること自体が目的になるのを防げます。
学校の教育方針
鳴門教育大学附属小学校は、知・徳・体の調和的人格の形成を目指し、自主性、社会性、創造性や豊かな人間性を備えた児童の育成を学校教育目標として掲げています。
また、めざす子ども像には思いやり、たくましさ、考える力という3つの方向性が示されています。
さらに特色ある教育活動として「愛」「生」「創」を軸としたはぐくみ活動が行われ、学級、学年、全校、複数学年などさまざまな単位で活動する仕組みがあります。
| 観点 | 学校が示す方向性 |
|---|---|
| 思いやり | 人を大切にする |
| たくましさ | 主体的に生きる |
| 思考 | よく考える |
| 自主性 | 自ら行動する |
| 社会性 | 他者とかかわる |
| 創造性 | 新しく考える |
受験準備でも、この言葉をそのまま子どもに覚えさせる必要はありませんが、家庭で大切にしている子育ての考え方と学校が目指す方向が大きく離れていないかは確認しておくとよいでしょう。
学校の教育活動に共感できる家庭であれば、入学後も研究授業や教育実習を含む附属学校独自の環境を前向きに受け止めやすくなります。
附属学校の特徴
鳴門教育大学附属小学校は教育研究を行う学校でもあり、大学と一体となって教育の理論や実践について研究する役割を担っています。
また小学校教員を目指す大学生が観察、参加、実習などを通じて教育者として学ぶ場でもあるため、教育実習生が学校生活にかかわる機会があります。
このような環境は新しい教育実践に触れられる魅力がある一方、一般の公立小学校とまったく同じ学校生活を想定している家庭にとっては事前に理解しておくべき特徴でもあります。
志願前には少なくとも次の点を家庭で話し合っておくとよいでしょう。
- 研究学校としての役割
- 教育実習への理解
- 学校行事への対応
- 通学時間の負担
- 家庭と学校の協力
- 子どもとの相性
倍率が高い学校だからよい学校、倍率が低い学校だから魅力が少ない学校という関係ではありません。
子ども自身が6年間過ごす場所として学校の特徴が合っているかを優先して考えることが重要です。
附属中への進学
小学校受験を検討する家庭の中には、将来の鳴門教育大学附属中学校への進学まで見据えて志望している人もいるでしょう。
しかし令和8年度の入学志願者向け資料には、附属小学校へ入学すれば附属中学校へ無条件で進学できる制度はないと明記されています。
したがって、附属小学校へ合格すれば高校受験まで自動的に附属校へ進めるというイメージで学校を選ぶのは避ける必要があります。
小学校受験の時点では6年後の進路を一つに固定するより、子どもの成長や希望に応じて進学先を考えられる余地を持っておくほうが現実的です。
鳴門教育大学附属小学校の倍率を調べている家庭も、受験の競争率だけではなく、入学後の教育環境や通学、将来の進路まで含めて総合的に検討すると納得した学校選びにつながります。
鳴門教育大学附属小学校は倍率の推測より公式要項を基準に準備しよう
2026年8月11日時点で公開されている令和8年度募集要項では、鳴門教育大学附属小学校の第1学年募集人員は男子51人、女子51人の計102人となっています。
ただし102人には鳴門教育大学附属幼稚園から入学する児童が含まれ、公式資料では志願者数や内部進学者数、外部受験者だけの募集枠が示されていないため、正確な外部受験倍率を算出することはできません。
過去の公式募集要項でも102人という募集規模は確認できますが、年度ごとの志願者数や内部進学状況が不明である以上、過去と現在の難易度が同じだと断定することもできません。
令和8年度は抽選に加えて試問による選考が併用されているため、倍率だけを追うより、話を聞く力、考える力、生活面の自立、集団で行動する力などを日常生活の中で育てておくことが重要です。
今後受験する場合は、受験年度の児童募集要項が公開された時点で募集人員、応募資格、出願日、選考方法に変更がないかを改めて確認し、公開されていない倍率に振り回されず公式情報を基準に準備を進めましょう。
